繁忙期もマーケティング時間を絞り出せ!農家の時間管理を考えてみる

こんにちは

大阪府柏原市でぶどうを作っております

創業113年 葡萄のカネオク4代目の奥野成樹です

 

2015年10月に就農してからもう少しで3年になろうとしています

「石の上にも3年」と言いますが、だんだんと農園経営の目指す方向性が見えてきて

手応えも感じてきました。

農作業を真面目に頑張るほど、体力を使い切ってしまい他のことができないジレンマ

一方で乗り越えなければならないハードルも見えてきました

この3年間の中で一番ハードルを感じたのは農業は「体力勝負」だという点です

年中休み無しのぶどう農家が、忙しい中 それでもブログを書く理由

↑最初の記事にも書きましたが、

別に体力が無いわけではなく、お昼の畑仕事は問題ないです。

問題は、一日中体を動かす仕事をしていると帰ってきてからクタクタになって、家のデスクワークがキツいこと。

 

会社員の頃は睡眠時間が少なくてもカフェインを取ればなんとかなっていました

3-4時間くらいしか寝てなくても、朝に会社の自販機でカロリーメイト(朝食)とレッドブルを買ってしのいでいました

それでなんとかなった

 

しかし、就農してからは、

畑仕事を頑張れば頑張るほど、家に帰ってからのPCに向き合う体力がもたないのです

お客様に喜んで頂ける高品質な農作物を作るために頑張れば頑張るほど、

夜に その高品質な農作物の良さを伝えるためのマーケティングをする体力(時間)が残らない

頑張る若手農家が陥りがちなジレンマです

一日何時間マーケティングに使えるのか?具体的に整理すると3時間もあった!

当園ではデラウェアだけで1.3㌶以上栽培しております

大粒系のぶどうも含めると1.6近くあります

これは家族経営ではそこそこ大きな栽培面積になります

 

3月頃から早い作型のデラウェアが萌芽しはじめ

4月に入り、本格的に忙しくなってきました

日々、ぶどうの成長を追うように仕事をしなければなりません

 

現在はジベレリン処理に追われています

シベレリン処理に関しては以下参照

「ジベレリン処理」のタイミングでその年デラウェアの出来が決まるってホント!?あまり知られていないぶどう作りの裏側

現在 日の出時間が5時半、日の入り時間が6時半頃なので

一日MAX働けば13時間働くことになりますが

 

毎日のことなので

本当に忙しいシーズンになるまでは無理をせず、

6時半に仕事を始め、6時半に終わるサイクルでやっています。計12時間。

お昼に一時間休憩を取りますので

実質、畑仕事の時間は「11時間」です

 

残りの12時間をどう使うかです

自分はどちらかと言えばロングスリーパータイプですし、

農業という体を使う仕事の特性上睡眠時間は長めに必要です

睡眠時間は「7時間」取ることにします

 

また朝ご飯・晩御飯・入浴・家族との時間を「2時間」取ります

前述のお昼の休憩時間「1時間」と合わせて、

こういった食事・サニタリーに使う時間は「3時間」です

 

ここまできて、皆さんお気づきでしょうか

一日は「24時間」あります

畑仕事の時間「11時間」

睡眠時間「7時間」

食事・サニタリー「3時間」

としても、まだ「3時間」残っているんです!

 

毎日、そこそこ忙しい時期でも

そこそこハードワークをしている農家でも

理論的には日々マーケティングに「3時間」捻出できるということです

※我々もぶどうの収穫期に入ると更に忙しくなりこんな時間はありません

強烈な眠気にどう勝つか?発想を転換し「超朝型」で勝負せよ

そんなに甘くないのが、農家のデスクワーク事情です

繰り返しますが、早朝から一日中炎天下の中で仕事をしていると夜にはフラフラです

普通に8時半とかに3秒で寝れます。

のびたくん といい勝負できます笑

 

そこを超早く寝ちゃいましょう!

家に帰ってきて、風呂に入って、メシを食って、最低限家族とコミュニケーションとって

できれば20−21時位に寝ましょう

ポイントはあんまり晩御飯を食べすぎないこと。睡眠の深さに影響します

 

仮に20時に寝たとすると、7時間しっかり寝ても朝3時に起きれます

朝3時に起きたとすると始業の6時半まで3時間近くPCに向き合いマーケティングに精を出せます。

3時間あればブログを一本くらい書けますし

ブログを書かなくても

細かなメール処理や、調べ物に時間を使っても、大きめのタスクを一個くらい処理できます

 

私も、3月忙しくなってから超朝型で頑張ってます

誰にも邪魔されず早朝仕事するのは気持ちいいです!

体がしんどい時は4時まで8時間寝ましょう。それでも2時間PCに向き合えます

 

また、夜に打合せ等がある時は仕方ないです

それも仕事なので、自分を責めず休養日だと思ってしっかり寝ましょう

 畑仕事に比べればデスクワークなんて屁でもない。コツコツがんばろうぜ!

ここまで読んでいただいて

読者の方はちょっと引いてるかもしれませんね

「こんなに早起きしてまで畑仕事以外の仕事すんの?」と

農業の従事していない方はわからないかもしれません

特にサラリーマンだと理解しがたいと思います

 

当たり前ですが、我々農家は個人事業主ですし、家族経営と言えど一人ひとりが社長です

組織に属しているわけではないので、

どこかの優秀な誰かが引っ張っていってくれることはありませんし

会社も守ってくれない。誰も守ってくれない

当たり前ですが。

 

また、自分で道を切り開かないと何も前に進みません

前に進まないどころか、くだものの需要は減り続けているので

下手をすればメシが食えなくなります

畑仕事がどんなにキツくても、それだけやってたらダメなのは明らかです

 

就農してたかだか3年ですが、

脱サラして、畑仕事を初めて価値観が180°近く変わりました。

農業でメシを食っていくのはそんなに甘くない

「休みなく こんなにきつい仕事をしているのにこれだけしか稼げないのか…」と愕然としてきました

そのたびに思ったこと。

 

「こんな薄利な商売に一生を捧げるのは絶対にごめんだ!」

 

はっきり言って

「日々の畑仕事のしんどさを考えれば、朝に3-4時に起きてデスクワークすることなんて屁でもない」です。

これで収入が数パーでも伸びるのであれば、いくらでもやったると思います

そして、実際に毎年順調に伸びています。

 

「自分で適正な価格をつけて、お客様に直接売る」

 

それが今はまだまだ改善の余地があるので、

もっともっとできるようになるために、

PCに向き合いマーケティングをする時間は必要です

人生の時間は有限。「今を生きる」ことを教えてくれたスピーチ

実は、こういう時間の使い方を教えてくれたのはTEDのスピーチでした

このスピーチを聞いて時間の使い方を考えさせられました

 

15分くらいなので騙されたと思って見てください。超勉強になります

「時間という財産」

NPO法 人侍学園 スクオーラ・今人 理事長

長岡秀貴

 

今回はここまで

朝の3時間でもこれくらいのブログは書けるということですね

来週もお楽しみに♪

 

葡萄のカネオク4代目 奥野成樹